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産後うつってどんな状態?脱・完璧主義のすすめ

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産後うつってどんな状態?脱・完璧主義のすすめ

赤ちゃんが生まれてくることがあんなに楽しみだったのに、想像を絶する育児の大変さにほとほと疲れている。

それどころか、時々わが子がかわいく見えない自分が怖い…。

もう消えてしまいたい。

そんなあなたは産後うつかもしれません。

産後うつは、気づいた時点で自分でケアしたり周囲の助けを借りれば改善できます。

特に家事も仕事もがんばりたい、完璧主義の人は要注意。

今回は産後うつとマタニティブルーの違い、主な原因と改善策をご紹介します。

マタニティブルーは産後3日以内、産後うつは1か月以降に起こる

マタニティブルーは産後3日以内、産後うつは1か月以降に起こる

産後うつとマタニティブルー、症状は似ていますがなる時期が違います。

まずそれぞれの特徴を知っておきましょう。

マタニティブルーとは

・出産後3日以内に症状が現れる

・全体の60~80%がなる

・ホルモンバランスの崩れが原因

・急に泣いたりイライラしたりする

・1~2週間で自然におさまる

産後うつとは

・出産後1か月以上あとに症状が現れる

・全体の10~15%がなる

・原因は育児や夫婦間のストレスなどさまざま

・疲労感、無気力、悲観的な状態が2週間以上続く

・早めの対策が必要

マタニティブルーはホルモンバランスが元に戻れば自然におさまります。

しかし中にはそのまま悪化して産後うつになってしまう人もいます。

では産後うつの症状について、もう少し詳しく見ていきましょう。

こんな症状が2週間以上続いたら産後うつかも

産後うつの主な症状です。

・極端に悲しくなったり、気分が沈む

・すぐに涙が出る

・気分の浮き沈みが激しく、怒りっぽい

・疲労感や無気力感が続く

・集中できず、動作が鈍くなる

・子どもがかわいく思えない

・自分は母親失格だと感じる

・消えてしまいたくなる

これらが一時的ではなく、2週間以上続けて起こっている場合は産後うつの可能性が高いです。

現代のお母さんたちは孤独に育児をしていることが多く、産後うつになりやすい状態といえます。

幸せなはずの赤ちゃんとの生活が、苦痛に変わるのはつらいですよね。

ではどんなことが実際に母親を追いつめるのでしょうか。

産後うつをまねく3大原因

産後うつをまねく3大原因

妊娠前にうつ病になったことがある人は、妊娠中や産後にもうつになりやすいです。

その場合はふつうの産後うつより長引くことがあるので、早めに医療機関を受診してください。

産後は、出産による体の変化や環境の変化など、うつになりやすい条件がそろっています。

誰しもなる可能性がある、産後うつの大きな原因は次の3つです。

・極度の睡眠不足

・責任感が強く完璧主義

・夫とのすれ違い

それぞれどのように対応すべきか、見ていきましょう。

人は寝ないと正常な判断ができない

人は寝ないと正常な判断ができない

2時間ごとに授乳しなければいけない期間は、地獄です。

授乳後に赤ちゃんが寝てくれればまだいいですが、うまく飲んでくれなかったり、だっこしていないと眠らなかったり。

睡眠不足が続くと体の不調だけでなく判断力が低下したり、悲観的になったりとうつの条件がそろいやすくなります。

世界には「眠らせない」という拷問が存在するぐらいですから、まさに命にもかかわる危険な状態です。

それなのに「母親は寝られなくて当たり前」「みんなやっていること」とまわりや本人が思ってしまい、ちゃんと休むことができません。

最初のうちは体力で乗り切れても、疲れはどんどん溜まり、産後1か月で無理したツケが回ってきます。

睡眠時間を確保するためにやってほしいこと

こま切れでも眠るために、次のことを実行しましょう。

・赤ちゃんが寝ている時に用事をしない

・夫や両親を頼って寝る時間を確保する

・眠れなくても静かに横になる時間をもつ

・休むことに罪悪感を持たない

出産後すぐは産後ハイになり、気分が高揚してなんでもできるような気になります。

しかしそのままのペースでずっと進むことはできません。

特に完璧主義な人ほど休めないサイクルにおちいりやすいので、気をつけてください。

そのことについて次で説明していきます。

命を預かる責任感と完璧主義があなたを追い詰める

命を預かる責任感と完璧主義があなたを追い詰める

出産後、退院するとすぐに赤ちゃんと二人だけの生活が始まります。

里帰り出産や近所に両親がいて頼れるならいいですが、そうでなければ赤ちゃんを見ているのは自分だけ。

生まれたての赤ちゃんは繊細ですぐ壊れてしまいそうですよね。

大切な命を一人で預かっている責任感は相当なものです。

もし自分のせいで何かあったらどうしよう。夫や両親になんて言おう。

そんな不安とプレッシャーでガチガチになっていませんか。

責任感の強い人ほど、無意識に自分を追いつめています。

気になることがあったらすぐ病院に電話して相談する、育児経験のある友人と話すなど一人で抱え込まないようにしましょう。

ネットや本の情報だけを頼ると正しい判断ができなかったり、余計に悩む原因となります。

責任感が強い人は同時に完璧主義であることが多いです。

世の中にある「スーパー主婦」幻想に巻き込まれない考え方を、次に紹介します。

スーパー主婦にはならなくていい

子どもができたからって家事に手を抜きたくない。仕事にも早く復帰したい。

妊娠前よりもさらにたくさんのこと、一気にやろうとしていませんか?

テレビや雑誌にはよく、家事も育児も仕事もうまくこなして、さらに美しいスーパー主婦が登場します。

そんな人と自分を比べないでください。

誰だって出産後はボロボロでトイレに行くヒマもなくて、抜け毛や尿モレやもっとかっこ悪いことだって経験しています。

でも人に言わないだけ。

自分に何ができていないかではなく、何を一番やらなければいけないかを考えましょう。

赤ちゃんに笑顔で接していますか?

心の余裕を保つために、ちゃんと休んでいますか?

家が汚くても夫のごはんが作れなくても大した問題ではありません。

できないことを数えてパニックになるより、今やるべきことに集中して他は捨てていきましょう。

完璧主義との上手な付き合い方

私も結婚前は完璧主義でした。

仕事も家事も自分の計画通りにいかないと気が済まず、予定外のことが起こるとイライラしていました。

上手に手を抜くことができなかったので、1つのことに水を差されるとすべてが嫌になってしまいます。

そして「私はなんて怠け者なんだ」と自己嫌悪におちいり、さらに完璧主義にみがきをかけていました。

結婚後、他人も自分も思い通りコントロールすることはできないと、やっと気づきました。

明日は休みだから早起きしてそうじして洗濯して、常備菜を作っておこう、なんて考えても朝起きられなかったり。

そんな時に「1日無駄にした」と考えるか、「ま、いっか。一番やりたかっ掃除だけしておこう」と考えられるか。

育児は子どもが相手ですから、思うようにいかなくて当たり前です。

多少のことは「ま、いっか」と流して、おおらかに行きましょう。

夫を憎む気持ちが止められない時の発散法

夫を憎む気持ちが止められない時の発散法

女性の出産と育児って本当にたいへんです。

骨盤はガタガタになるし、体質は変わるし、世間の理解はないし、寝て起きて食べる、という人間の生活すらできない。

それにくらべて男性はどうでしょう。

仕事が忙しいのか知らないけど寝られない私の横で平気で寝るし、子どもの面倒も中途半端にしか見ないし、「かわいい」しか言わないし。

もう私と子どもの二人だけで生きていきたい。

これ以上余計なことをしないでほしい。

そんな気分がぐつぐつとうず巻いて、次の瞬間には「好きで結婚したのにどうして優しくできないのだろう」と自己嫌悪になる。

夫への気持ちはまさにジェットコースターです。

離婚が頭をよぎる前に、次のことを試してみてください。

・正直な気持ちを誰にも見られないところに書く

・同じ悩みを抱える人の声をネットで読む

・夫にもっと育児に参加するよう話し合う

男性がどんなに協力的でも、まだまだ足りないと感じることは間違っているのでしょうか。

男性は育児に協力じゃなくて参加するもの

男性はちょっと手伝っただけで「育児に協力している」と思いがちですし、実際にそう言うかもしれません。

確かに世の中にはぜんぜん育児に興味を持たない男性もいますから、それに比べるとマシとは言えます。

しかし本来、男性は育児に協力するのではなく、育児に参加して一緒に子育てするべきです。

日本ではまだまだ「男性は外で働き、子育ては女性がする」という考えがありますが、それは地域で助け合っていた昔の考え方でしょう。

頼れる両親が近くにいないのに、女性ひとりで子育てするのは最初から無理があります。

女性側も、「私がメインで子育てしなくちゃ」と思い込んでがんばりすぎない方がいいです。

夫には安心して任せられないという人もいるでしょう。

では、どうしたら夫婦でうまく役割分担できるようになるのでしょうか。

男性にも育児に慣れる時間が必要

男性が育児にあまり参加しない理由を考えてみましょう。

・仕事で疲れている

・赤ちゃんにどう接していいかわからない

・ヘタに手伝うと妻が怒る

・接する時間が少ないので子どもがかわいいと思えない

・育児は女の仕事だと思っている

最初から育児をやる気ゼロの男性は少ないと思います。

でも仕事で疲れていたり、どう接していいかわからない中、見よう見まねでやってみたら妻が怒る。

だんだん育児に参加しなくなり、余計に子どもへの接し方がわからなくなる。

こんな悪循環におちいるのを避けるために、あえて出産直後から赤ちゃんを夫に任せてみましょう。

頼む時は、「赤ちゃん見といて」ではなく具体的にやってほしいことを伝えてください。

「泣いたらおむつをチェックして、おしっこサインが出ていたら交換して」というように。

うまくできていなくても、イライラしたり怒らないでくださいね。最初はあなたも不慣れで怖かったはず。

赤ちゃんに危険がなければOK、ぐらいの気持ちでいないとお互い疲れてしまいます。

男性が本当に非協力的なら話し合いが必要ですが、あなたが育児に参加させないことが原因なら、少しずつ改善していきましょう。

男性のあなたへ。がんばっている妻に「がんばれ」は禁句

男性のあなたへ。がんばっている妻に「がんばれ」は禁句

出産後しばらくして、妻の様子がこんな風に変わったら「産後うつ」かもしれません。

・どんどん元気がなくなっている

・日中起きられない

・情緒不安定が続いている

・家事だけじゃなく育児にも無関心

うつの人に「がんばれ」という言葉は禁句だと聞いたことがあるでしょう。

産後うつも同じです。

妻を励ますつもりで「がんばれ」と言うと「これ以上どうがんばればいいの」と追い詰めてしまいます。

育児をねぎらいたくて「赤ちゃんかわいいね」しか言わないのも、「かわいい時しか見てないくせに」と思われるかもしれません。

じゃあどんな言葉をかけたらいいのか、わからないですよね。

1日中赤ちゃんと一緒にいるだけで大変な重労働なんです。

「母親だから当然」と思わず、そのがんばりをねぎらってください。

そしてあなたも赤ちゃんをひとりで見られるようになって、妻が寝る時間や出かける時間を作ってあげてください。

時にはじっくり妻の話を聞くことも必要です。

ただ気持ちを聞いてほしいだけなので、アドバイスはいりません。

時にはびっくりするぐらいネガティブな言葉が出てくるかもしれませんが、それもうつの特徴です。

「こんなこと考えて母親失格なんじゃないか」とは本人が一番感じています。

相手の感情を決して否定しないこと。

もし男女が逆だったら、うつになっていたのはあなただったかもしれません。

うつを抜けるために、どんどんまわりを頼ろう

うつを抜けるために、どんどんまわりを頼ろう

育児でいっぱいいっぱいでもう限界、そう思ったら遠慮せずにまわりを頼りましょう。

昔から赤ちゃんはみんなで育てたのです。

「私ひとりで全部やらなきゃ」という方が不自然、というか不可能に近いです。

夫や両親に赤ちゃんを預けて遊びにでかけたって何も悪いことはありません。

完璧主義な自分、母親失格と責める自分は捨てましょう。

身内の助けが得られないなら公的サービスを使おう

さまざまな事情で家族の助けが得られない時は、以下のサービスを利用する方法もあります。

・行政の産後ヘルパーサービス

・ベビーシッター

・乳児を一時保育で預けられる託児所

住んでいる地域によっては、市役所などで申し込むとヘルパーの人に来てもらうことができます。

産後1か月まで手伝ってくれる産褥ヘルパーや、1年以内なら頼める産後ヘルパーなど地域により条件が異なります。

民間のベビーシッターより安く頼めるので、市のホームページなどで確認してみてください。

ベビーシッターや一時保育も、月に数回だけお願いすればそこまで高額にはなりません。

他人に預けることに抵抗があるかもしれませんが、国も母親ひとりの子育てには限界があるからこそサービスを提供しているのです。

遠慮なく利用しましょう。

ただし、安すぎるベビーシッターや無認可の託児所に預けて、事故が起こるニュースがたびたびあります。

できれば事前に見学したり、多少高くても実績のあるシッター派遣会社を選ぶほうが安心です。

母親も赤ちゃんと一緒に育っていく

母親も赤ちゃんと一緒に育っていく

産後うつはふつうのうつ病と違い、周囲の協力があれば改善できることが多いです。

「このままだと産後うつになるかも」と思ったら、意識して家事・育児の負担を減らし、休息や気分転換の時間を作ってください。

それでも症状が良くならない場合は、精神科やメンタルクリニックで専門医に診てもらいましょう。

母乳育児をしていることを伝えれば、薬を使わない治療やアドバイスももらえますよ。

病院に行くほどではないと感じても、保健所や役所の育児相談など、誰かに自分の気持ちを話してみてください。

母性にも波があるので、最初なかなか赤ちゃんがかわいいと思えない人もいます。

終わりの見えない毎日に絶望的な気分になることもあるでしょう。

しかし、終わらない育児はありません。

誰でも赤ちゃんが生まれた瞬間に母親になるのではなく、赤ちゃんとの生活でだんだん母親になっていくのです。

焦らなくても大丈夫。

赤ちゃんと一緒に泣いたり笑ったりしながら、少しずつ進んでいってください。

(参照:妊娠・出産に伴ううつ病の症状と治療 | e-ヘルスネット 情報提供

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