”卵子の老化”という言葉を耳にしたことしたことがあるかもしれません。

卵子が老化するとはどういうことなのでしょうか?

じつは卵子もほかの細胞と同じように年を取っていくのです。

「卵子が老化していくとどんな影響があるのか」
「卵子の数を調べられるAMH(抗ミュラー菅)検査」
「卵子の凍結について」

など、卵子について詳しく説明します。

卵子の老化って?妊娠にはどう関係する?


卵子の老化とは、卵子の数が減少し、残った卵子の質も落ちることです。
卵子の質が落ちると、卵子が受精卵や肺にならなくなって妊娠が成立しにくくなります。

単純に数が減るだけでなく、質も低下するのが「卵子の老化」です。

卵子の老化は妊娠にも関係してきます。

卵子の元となる原子卵胞の老化によって染色体異常が起こりやすくなり、流産することも。

妊娠に至っても、染色体異常によりダウン症などの症状が出るケースもあります。

体外受精をしても受精卵が育たないという場合もあります。

不妊治療を受けている方は高齢妊娠の方が多く、卵子の老化は深刻な問題のひとつとして取り上げられています。

参考:一般社団法人日本生殖医学会

卵子の老化は何歳から?「サイン」はある?

卵子はお母さんのお腹の中にいる胎児のときから持っているため、実年齢+1歳で、自分の年齢とともに年を重ねます。

卵子の老化はだいたい35歳くらいから始まるといわれています。

卵子の老化サイン

  • 月経周期が短くなってきた
  • 24日以内月経の出血量がすくなくなってきた

周期が不規則になったり、出血量が少なくなるなど、卵子の老化サインは閉経のサインともいえます。

参考:日本基礎老化学会

卵子の質が低下する原因は?


加齢によって閉経の準備が始まり、卵子の質が低下することは明らかになっています。

閉経の準備とは卵巣の機能がだんだんと低下していくことです。
卵巣の機能が低下すると卵子の数は減り、質も低下するため卵子の老化につながります。

しかし、卵子の老化についての詳しいメカニズムはまだわかっていません。

他にも子宮や卵巣の病気、不規則な生活習慣などは卵子の老化に拍車をかけるといわれています。

参考:一般社団法人日本生殖医学会

卵子を若返らせることはできる?


卵子の老化はだれにでも起こる生理現象で、残念ながら老化した卵子を若返らせることはできません。

過度なストレスや喫煙も卵子にはよくないといわれています。

生活習慣や婦人科系の病気にも注意して、老化を早めないことが大切です。

卵子を若返らせることはできませんが、じつは卵子は「凍結」することができると知っていますか?

次に卵子の凍結についてお話しします。

「卵子の凍結」はしておくべき?妊娠への効果は?

卵子の凍結は、本来がん患者の放射線治療の影響から卵子を守るために使われていました。
妊娠のためとしての卵子の凍結は、まだ確立していない技術です。

気をつけなければならない注意点が多く、凍結さえしておけば確実に妊娠できるというわけではないのが現状です。

実施できる施設も公益社団法人日本産科婦人科学会に認定されていなければなりません。
まずは受診先を検討して、医師に相談してみてくださいね。

参考:一般社団法人日本生殖医学会

参考:一般社団法人日本生殖医学会

卵子の質が低下するとどんな影響があるの?


卵子の質が低下すると、大きく3つの影響があるといわれています。

  1. 妊娠率の低下
  2. 染色体異常を起こしやすい
  3. 流産しやすくなる

それぞれ詳しくみていきましょう。

妊娠率の低下

卵子の質が低下すると、自然妊娠、不妊治療などの生殖補助医療のどちらも妊娠率が下がります。

体外受精しても残念ながら受精卵が無事に育たないケースもあります。

日本基礎老化学会によると妊娠を決定づける要素は卵子にあり、着床部位である子宮ではありません。

そのため、卵子の質の低下が妊娠確率に大きくかかわっているのです。

参考:日本基礎老化学会

染色体異常を起こしやすい

年齢が上がるほど染色体異常の確率は高くなるといわれています。
原子卵胞の老化、つまり卵子の老化が原因です。

染色体異常による流産の可能性


引用元:一般社団法人日本生殖医学会

流産の80%が染色体異常によって起こります。

年齢を重ねていくと受精卵が成長していく過程の細胞分裂に失敗し、染色体異常が発生するケースが増えます。

卵子は閉経するまで0にはなりませんが、赤ちゃんを作ることのできる妊娠能力を持つ卵子は減っていきます。

染色体異常の小さい卵子は妊娠しますが、着床後に流産する場合が多いです。

参考:一般社団法人日本生殖医学会

参考:公益社団法人日本産科婦人科学会

染色体異常によるダウン症の可能性

染色体異常が起こった卵子は妊娠しなかったり妊娠後に流産する可能性が高いです。
しかし染色体異常が小さい場合、無事に出産することもあります。

ダウン症も染色体異常から起こる症状のひとつです。
染色体異常としては小さいので、無事に妊娠し、赤ちゃんが生まれてくることも多くあります。

参考:一般社団法人日本生殖医学会

卵子の質が低下すると、妊娠に大きく3つの影響が出ることを説明しました。

次に卵子の数に着目して、個数の調べ方、検査結果のとらえ方を一緒にみていきましょう。

卵子の数を調べるにはAMH(抗ミュラー管)検査


AMH(抗ミュラー管)検査とは、卵子の数を調べることのできる検査です。

自力で卵子の数を知ることはできないので、検査することで卵巣に原子卵胞という「卵子の元」がどのくらい残っているかがわかりますよ。

検査費用は5000~1万円です。

数値が高いほど卵巣年齢が若いとされていますが、妊娠しやすいとはいい切れないので注意してくださいね。

AMH値が高すぎると、多嚢胞卵巣症候群(PCOS)の疑いがあるので治療に移ることもあります。

では検査結果が低値だった場合、卵子の質も低いのでしょうか。
詳しく説明します。

検査結果が低値…卵子の質も低い?

AMH値からは原子卵胞の数がわかるとされています。

一般的に検査結果は卵子の質とは関係ないとわれていますが、AMH値が高い場合とは細胞の代謝状態が違うことから質が低い可能性もあるようです。

細胞の代謝状態とは卵子を成長させる細胞の代謝を指します。
数値が低いと細胞の代謝が高値の場合よりも良くないと考えられ、卵子の質の低下にも影響しているかもしれません。

しかし、原子卵胞の残りの数と、卵子の質の関係はまだはっきりしていない研究です。

AMH値は検査時点で供給されている卵子の数なので、検査するタイミングによって結果は変わってきます。

AMH値が低値だったからといって妊娠できないとはいいきれないので、医師に詳しく話を聞いてみてくださいね。

卵子を生み出す「卵巣」の老化にも注意


卵巣は卵子を生み出す大切な機能を持っています。

卵巣の働きは女性ホルモンに影響していて、35歳くらいから年齢とともに老化します。

卵巣の老化は卵子の質に影響を与えていて、卵巣が老化すると卵子も老化するといわれています。

卵巣は卵子と違い、実年齢イコールとは限らないので、若くても生活習慣の乱れた人は卵巣年齢が高かったりします。

「老化なんてまだまだ」
と油断しないで、毎日の過ごし方にも気を配ってみてくださいね。

参考:日本基礎老化学会

あなたの卵巣は健康?項目をチェック

卵巣の老化する要因はいくつかあります。

あてはまる項目がないか、チェックしてみましょう。

  • 生理が毎月不規則で、排卵もない
  • 婦人科系の病気がある
  • タバコを吸う
  • 生活習慣が乱れがち
  • 体脂肪率が低すぎる/高すぎる
  • 冷え性
  • 過度なストレスがある

ひとつでもあてはまった方は注意が必要です。

婦人科系の病気や冷え性などはすぐに治すことが難しいかもしれませんが、生活習慣を少しずつ変えていったりできることから始めてみてはいかがでしょうか。

生理が不規則な方は病気が原因のことも。
はやめに病院で相談するようにしましょう。

卵巣は「低用量ピル」の服用によって休ませることができます。

つづいては低用量ピルについてお話していきます。

卵巣を休ませてくれる低用量ピル

低用量ピルを使うと卵巣を休ませることができます。

昔よりも女性が子どもを出産する年齢が遅くなり、女性1人当たりの子どもも減りました。
現代女性は昔よりも人生の中で生理の時期が長くなっています。

卵巣はその分たくさん働くことになるので疲れてしまうんです。

ピルを使って卵巣を休ませることで卵巣から生まれる卵子が元気になったり、子宮内膜症の予防に役立つといわれています。

ただ、生理が始まっていない方や、高血圧の方は使用できません。
ピルを服用したい方は婦人科で相談してみてくださいね。

卵子の老化はだれでも起こること


卵子は年齢とともに年を重ねるので、卵子の老化はだれでも起こることです。

卵子の老化の詳細なメカニズムはまだわかっていませんが、健康的な生活習慣で卵子の老化スピードは抑制できるといわれています。

老化を遅らせるためには規則正しい生活が大切です。

紹介した卵巣の老化要因にあてはまらないか、こまめにチェックしてみてくださいね。

卵子の数が気になる人はAMH検査を受けてみるのもいいかもしれませんよ。

少しずつ変わっていく自分の身体のことを気にかけてあげてくださいね。

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