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初期流産の原因や確率は?症状や兆候の具体的な事例とは?

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これから妊娠を望む人、妊娠が判明してこれからマタニティライフを送ろうとしている人、誰しも流産という言葉が過ぎります。

少しお腹が張った感じがする、出血が少しあるなど症状がある際には不安になります。

まずは、流産というものはどういうものなのか、流産の原因や種類、症状について紹介します。

また、流産を防ぐということは難しいですが、予防することは可能です。その予防方法も一緒にご紹介します。

流産とは?

流産は妊娠週数によって変わります。

妊娠週数とは妊娠の経過を把握するためのもので、最終月経開始日を0日とし、0日~6日目を妊娠0週と数え、7日~13日を妊娠1週目と数えます。このように7日ずつ増やし、出産予定日が40週前後とされます。

妊娠中に流産となる場合は妊娠22週に至らない段階で、妊娠が終わってしまうことを示します。

妊娠22週からは死産となってしまいます。

流産は何らかの原因で妊娠を続けることができなくなり、お腹の中で赤ちゃんが育たなくなってしまうなどの状態を指します。

流産の中には、人工的に起こす人工流産(人工妊娠中絶とも呼ばれます。)がありますが、それら以外の自然に起きてしまう流産は自然流産と呼ばれます。

自然流産の約80%は、妊娠12週までに発生する初期流産です。

初期流産の原因

流産の原因には様々なことが関わってきます。

流産をしてしまうと、自分を責めるお母さんが多くいますが、決してそうではありません。

しかし、何らかの理由で母体側、赤ちゃん側である時もあります。では、どのような原因があるのでしょうか。

染色体異常

初期流産の主な原因9割は染色体異常です。

この染色体異常は赤ちゃんが作られる際に起こるもので、これはいつ誰がなっても不思議ではない、防ぎ様のない状態です。

染色体とは、お母さん、お父さんの遺伝子情報を持つ塊のことをいいます。

この染色体に何らかの異常が起き、流産へとつながります。

黄体機能不全

黄体機能不全とは、黄体ホルモンと呼ばれる女性ホルモンが上手く働かないことを言います。

この原因には、

・高プロラクチン血症

・高アンドロゲン血症

・甲状腺機能異常

・卵胞の発育障害

などが上げられます。

黄体ホルモンの作用は、

・基礎体温を上げる

・子宮内膜を厚くする

・乳腺を発達させる

・エストロゲンの抑制

などがあります。

妊娠期間中、黄体ホルモンの機能はとても重要ですが、いくつかの原因で働かなくなり、流産につながります。

子宮外妊娠

子宮外妊娠は、子宮以外の場所で妊娠してしまうことです。

主に卵管などがあります。

妊娠4週目辺りから経膣エコーを行うことが多いのですが、子宮外妊娠は、この時に発見することがあります。

子宮外妊娠は、子宮外で着床してしまうことがあり、そこで成長をしようとするため、強い腹痛や卵管破裂など、母体側に危険があります。

そのため、場合によっては手術、あるいはそのまま流産へとつながることもあります。

子宮筋腫

子宮筋腫とは、子宮にできた良性の腫瘍のことを言い、通常は治療で治ります。

しかし、妊娠判時に子宮筋腫が見つかると、治療を受けることができなくなります。

そのため、腫瘍の位置や、大きさの程度によっては、赤ちゃんの成長の妨げになり、流産へとつながることもあります。

子宮内膜症

子宮内膜症とは、子宮以外の場所に子宮内膜という組織ができることです。

この病気が原因で月経の症状が重いという人もいます。

子宮内膜症を発症したまま妊娠した場合、流産の可能性は2倍にもなるといわれます。

しかし、症状によっては通常の分娩も可能です。

そして、妊娠中は病気の進行は止まります。

では、何故流産の可能性が高くなるのでしょうか。

原因として、子宮内膜が卵管や、卵巣に癒着した場合や、子宮に炎症を起こしている場合などです。

子宮内膜腔癒着床

子宮内膜腔癒着症とは、妊娠中絶や帝王切開など子宮の手術をした際に子宮内膜が傷つき、その後の再生する過程内で癒着が起きてしまうことを指します。

アッシャーマン症候群とも呼ばれます。

子宮内膜癒着が起きると、子宮内膜が十分な厚さに成長できないため、流産につながる可能性があります。

子宮の形の異常

子宮はハートのような形をしていますが、子宮の形が少し違うという場合があります。

ほとんどは日常生活に問題がないため、妊娠時に初めて知るということが多いです。

治療は手術を行う場合がありますが、必ずしも必要というわけではなく、医師の診断により必要となった場合のみ行います。

妊娠初期の流産確率、可能性は?

妊娠週数や年齢によって流産の確率というものは変わります。

週数は長ければ長い程確率は下がり、年齢では、年齢を重ねれば重ねる程確率は上がります。

妊娠週数の流産確率

妊娠の全体の流産確率は8~15%で生じます。また妊娠週数別

・5~7週では22~24%

・8~12週では34~48%

・13~16週では6~9%

です。

妊娠初期の赤ちゃんはまだとても小さく、流産した人の中には気づかないまま出血と共に流産し、ちょっとした月経遅れと認識する人もいます。

年齢による流産の確率は?

妊娠初期の流産確率は、年齢によっても違います。

一般的に全妊娠の約15%で流産が起きます。

妊婦さんの年齢別にみると35歳以上になるとその確率が上がります。

・35~39歳では20%

・40歳以上は40%以上

と流産の可能性が高くなります。

初期流産の種類

初期流産にも様々な種類があります。

赤ちゃんの状態や、子宮の状態、その時の様子で変わります。

切迫流産

切迫流産は、流産をしたというわけではなく、流産の一歩手前の状態です。

赤ちゃんがどのくらい危険なのかという状態でその時の対処法も変わります。

状態によっては自宅安静の場合や、入院にて絶対安静が必要な場合もあります。

稽留流産

受精卵や赤ちゃんがすでに死亡しているにも関わらず、子宮内にいる状態をいいます。

状態にもよりますが、感染症を起こす可能性もあるため、入院して子宮内除去手術を受けるか、自然に外に出てくる様待つこともあります。

不全流産

不全流産とは、出血があった際に子宮内のものが一緒に外に出てしまったけれど、一部が残ってしまうことを言います。

残っているものを外に出そうとするため、腹痛や出血が続きます。

そのため、薬の投与や状態によっては手術が必要となることがあります。

完全流産

完全流産とは、子宮内のものがすべて流れ出てしまうことをいいます。

子宮を元の大きさに戻そうとするため、陣痛のような下腹部痛と出血があります。

その後の手術は必要はありません。

進行流産

子宮口が開き、流産が始まってしまうことをいいます。

最終的には不全流産か完全流産のどちらかになり、治療法としては子宮内除去手術か経過観察のどちらかになります。

化学流産

化学流産とは妊娠検査薬で陽性が出たものの、6週を過ぎても赤ちゃんの入った袋が見つからないことや、着床が長く続かなかった状態です。

女性が気づかないうちに流産していることも多いです。

妊娠検査薬で陽性が出た後に月経が来てしまうことも、化学流産の一つになります。

その後の治療は必要ありません。

流産の兆候や症状は?

流産の兆候、症状には

・不正出血

・腹痛

・腰痛

・お腹の張り

・基礎体温が下がる

などがあります。

しかし、これらの症状があれば必ず自然流産になるというわけではありませ。

特に妊娠初期は順調に赤ちゃんが育っていても同じような症状が現れることがあります。

そのため、こうした症状がみられた時には一度産婦人科を受診して赤ちゃんの状態を診てもらいましょう。

出血

流産の場合、まずは出血で始まることが多くあります。

出血の色は鮮やかな色ではなく、暗褐色か、チョコレートのような色をしています。

痛み

妊娠週数が早い際の流産はどれほど強い痛みはありませんが、週数を重ねると、強い痛みを生じることがあります。

下腹部が張るような痛みから、断続的な陣痛のような規則性のある痛みがあります。

腰痛

妊娠すると腰痛を生じるケースもあります。

しかし、流産の兆候がある場合には腰痛も生じます。

しかし、その際には腰痛と他に併せて腹痛、下痢、出血などが起こることがあります。

つわりが急に消失した

つわりは個人によって程度が違います。

楽な人もいれば、重たい人もいます。

つわりを感じている人で、急につわりが消失するということはありません。

通常、妊娠期間中のつわりは徐々に消失していきます。

そのため、急につわりが消失したという場合は、妊娠状態ではなくなってしまった可能性があるため、診療を受けましょう。

基礎体温が下がる

妊娠前から基礎体温を記載している人もいます。

妊娠すると基礎体温は上昇し、個人差はありますが、約37度前後になることが多いです。

妊娠14週目程から赤ちゃんの状態が安定してきたことで、だんだんと基礎体温は下がっていきます。

そのため、妊娠初期、中期に基礎体温が下がるのは要注意です。

流産の予防法は?

流産はどうしても防ぐということはできません。

原因にも記載したように必ずしもお母さん側に原因があるというものではなく、何が原因かということも定かではありません。

しかし、流産を予防するようにお母さん側が気を付けることはできます。

身体を冷やさないようにしましょう

妊娠にとって身体の冷えは大敵です。

体温が下がることで子宮の筋肉が収縮し、子宮内膜の血流が悪くなります。

子宮の中で大切に育てていきたい赤ちゃんはお母さんからの栄養や酸素を身体から胎盤を通して送られます。

そのため、筋肉や血流の悪化は防ぐ必要があります。

方法としては、

・腹巻や使い捨てカイロの活用

・エアコン対策に上着を持参

・温かいスープや根菜類など身体を温める食事を

・入浴後の髪はしっかりと乾かす

・靴下を重ね履きして足元を温める

など様々です。

葉酸やビタミンEを摂取するようにしましょう

赤ちゃんの細胞を作ることを助けてくれる葉酸や、妊婦さんの血行を促進して赤ちゃんへの栄養を送りやすくしてくれるビタミンEを積極的に摂取していきましょう。

葉酸の効果として、

・お母さんの血液を増やし、赤ちゃんに栄養を届ける

・子宮内膜を強化し、妊娠初期の流産を予防する

・胎児の先天性奇形を予防する

などの効果が期待できると考えられています。

葉酸を多く含む食品は、

・ホウレンソウ

・アスパラガス

・パセリ

・菜の花

・そら豆

・卵黄

・納豆

・レバー

などがありますが、食品からの摂取は量も難しいため、サプリメントを摂ることもおすすめです。

効果としては

・血行促進

・黄体ホルモンの分泌を促進

などがあります。

ビタミンEを含む食品は

・モロヘイヤ

・かぼちゃ

・赤ピーマン

・うなぎ

・しそ

・菊の花

・鯛

・鮎

・アーモンド

などがあります。

ビタミンEは一日6.5㎎程摂取する必要があります。

無理な運動は避けましょう

妊娠初期は赤ちゃんの成長がまだ不安定なため、激しい運動をきっかけにして流産を引き起こす可能性もあります。

下腹部に力が入る運動や人との接触があるようなスポーツは避けるようにしましょう。

睡眠不足に注意して、ストレス発散をしましょう

妊娠初期はホルモンバランスも急激に変わり、つわりの症状などで辛い人も多くいます。

また、ストレスもたまりやすい期間です。妊娠中も働いている人や、家事、育児などをしている人もいます。

妊娠やつわりは病気ではないからと休めないという理由で、頑張ったり無理をしたりする人もいます。

無理が原因で体調不良や睡眠不足などで体力も持ってかれてしまいます。できるだけ睡眠をしっかりとって、ストレスを溜めない生活をしましょう。

長距離の旅行は避けましょう

長距離の旅行も、妊娠初期は注意が必要です。

移動中、同じ姿勢で長時間いるだけでも腰やお腹に負担がかかり、流産の危険性があります。

旅行の際には、かかりつけの産婦人科へ相談しましょう。

タバコを吸わない、避ける

妊娠中の喫煙が良くないことはご存知の人も多いですが、喫煙者から出ている副流煙からの受動喫煙も危険です。

タバコに含まれる一酸化炭素は赤ちゃんへ送る酸素を減らしてしまいます。

また、喫煙している場合、ニコチンによる血管収縮で、赤ちゃんへの栄養補給も少なくなってしまいます。

妊娠禁忌表記のアロマを使用しないようにしましょう

アロマには、妊娠中に使用してはいけないものもあります。

特に妊娠初期は流産を招く可能性があるため気を付けましょう。

種類も豊富で覚えることは難しい場合もあります。

購入や使用する際には、詳しい人に聞くことをお勧めします。

妊娠中に使用禁止のアロマの代表的な物は

・シナモン

・カッシア

・ラベンダー

・カモマイル

・ローズ

・ローズマリー

・サイプレス

・シナモンの葉

・パルマローザ

などです。

子宮収縮を促すハーブは摂らないようにしましょう

ハーブにも妊娠中は避けた方が良いものもあります。

・カモミール

・ジャスミンティー

・レモングラス

・サフラン

・なつめ

・ジンジャー

・センナ

・ナツメグ

・バジル

・マリーゴールド

・マテ

などです。

他にも、アロマ同様のラベンダーやカモミールなどは避けましょう。

流産後はどうなる?

流産が起きてしまった場合、妊娠12週目を過ぎていれば赤ちゃんの死亡届が必要となります。

同時に火葬するために火葬許可証の交付を受ける必要があります。

とてもつらいことではありますが、赤ちゃんのためにもきちんと手続きをしてあげましょう。

そして、流産後はまた妊娠できるのか、妊娠しても大丈夫なのかと不安を感じる方も多いです。

流産したとしてもその後の妊娠ができなくなるということはなく、流産を経て赤ちゃんを授かったお母さんもたくさんいます。

流産は悲しいことでありますが、パートナーのサポートも受けながら、不安に思い過ぎず、次の妊娠を諦めないでください。

また、決して自分を責めすぎないというのも大切なことです。

また、妊娠中に流産を気にしすぎるのもストレスが溜まってしまいます。

できるだけ心穏やかな日々を過ごすようにしましょう。

初期流産を心配しすぎないようにしましょう

妊活中、妊娠中は流産という言葉はとても不安で、恐怖あるものです。

それは赤ちゃんを授かった人、誰しも感じることです。妊娠中、流産が起こりやすい時期は妊娠初期が多く、その際の原因としては赤ちゃん側の染色体異常や、母体側では子宮に何らかの異常があるなど、様々です。

流産を防ぐということはできませんが、日頃から気を付けるということもできます。

身体が冷えないようにすることや、葉酸やビタミンEを摂取すること、生活習慣の改善や常に整えることで予防が可能です。

少しでも腹部の違和感や、出血がある際には、かかりつけの産婦人科を受診し、不安なことや気になる事は何でも相談しましょう。

それが予防や対策になることもあります。

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